書籍

モハンマド=ホセイン・モハンマディ「すずめの空 」
すずめの空 
詩の国イランの絵本5
小野 明:監修/M.ホセイン・モハンマディ:詩
訳:蜂飼 耳 訳:愛甲 恵子
Mohammad Hossein Mohammadi "Suzume no sora"
2006-07-28
ISBN: 4-86020-167-1
¥1,575
BOOK B5 32ページ 上製
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フルカラー

アフガニスタンの人が詩を書き、イランの人が絵を描く。おなじことばを話す、となりどうしの国のひとたちが、友のあかしとして絵本をつくりました。
詩は、ペルシャで子どもたちの人気を集める若い作家が、子どもたちの日常を詠ったもの。よろこびも悲しみも、色とりどりの絵とともに美しいことばでつづられています。 

詩を手掛けたモハンマディは、戦争の影響で故郷アフガニスタンを離れ、イランに移ったのち、子どもたちのための物語や詩を書きはじめた若き作家です。子どもの悲しみや寂しさが、笑顔やよろこびと同じようにつづられているところ、文化の異なりそのままを映しだしているところが、この絵本の魅力をより輝かせています。

また、共訳に中原中也賞詩人の蜂飼耳さん、リーフレット・レヴューに長田弘さんという、最終巻にふさわしくぜいたくな1冊となりました。

<てんとうむし>

今日ね/花のはちうえに/水をやり

こんにちは/花のあいさつに/キスを かえしたとき

見えたの/いっぴきの てんとうむし/花に とまる てんとうむしが

羽には/ちいさな 黒い点々

あるいてゆく/あるいてゆくよ/わたしの 手の上

きっとね/わたしの たのしい気分を/しっていたんだよ

かおを/てんとうむしの 耳へ よせていく/ぐんぐんと ちかづける

そうして/ゆっくり 声をかけてみた/「おおい てんとうむしさん/わたしのこと 占ってよ」

<ワリーおじさん>

夜がきたよ、物語をきかせてよ/ワリーおじさん/いちばんうつくしい 鳩たちのこと/きかせてよ

かみさま 空 虹/ビロードみたいな雲のこと/きかせてよ

アブドワッドが 負ける話を/男のなかの男 アリーのことを

妖精の王さまや/森のまほうつかいの たくらみを

鬼と妖精のことを/きかせてくれた 語り部のおじさん/ワリーおじさん

<ちび・がらす>

てんてん てんてん/ちび・がらすが やってくる/中庭へ

てんてん てんてん/ちいさな ため池/みどりの ため池/そのまわり はねまわる

ちび・がらす 水をのみ/うっかり よろけて つまずいた

ちび・がらす せっけん 発見/ぱっと ちかづき/くすねて にげる

ちび・がらす せっけん せしめて/たべちゃった